東北の旅

こんにちは、マスイです。

ちょっと前。私が働いている会社の社長が皆を集めて言いました。
「少しお金出せるから東北に行かないか？」と。
東北に行ってお金を使ってこないかと。
小さいながらに企業として何かできることはないかな、と考えた社長。
「難しいことはよく分からん、募金でもいいんだけど
　でもやっぱり現地に行くことがいいんじゃないかな」

ということで、わたくしはじめて東北ひとり旅をしてまいりました。
限られた時間の中で何も決めないで行く、というのもあれなので2つ目的を決めました。

1つ目。プロジェクトフクシマ（こんなイベント）に参加すること。

2つ目。仙台の友人に会うこと。

あとは食べ物やお土産でお金が使えればと思ってました。

プロジェクトフクシマでのオープニングイベントに
オーケストラとして参加しようと思い、事前に応募。
楽器はギターでもよかったのですが、身軽さを考えて
リコーダーとレモン型のシェーカーにしました！

まず夕方東京を出てその日は福島県の飯坂温泉にお泊り。
豪華なお夕食を独り占め、、。満腹やー。


温泉にざぶーんして（2度）布団にばふーんして。
翌日イベントに行く為、福島駅前へ。

腹ごしらえしようと、駅の看板で見かけた
ラーメン屋さんを目指す。
店の前に立って「これは絶対うまい」と確信。
ずるずるずるー。案の定、いや、想像を超えてうまい！！

お店は満員。どんどん人も入ってくる。
高校野球を見ながらラーメンをすする。
みんな見ながら話しながらずるずる。
　
この風景、東京と何も変わらない。
目に見えない放射線の線量が通常の数倍、数十倍だという
この福島市だけど、ふらっとやって来た私の目に
見えている風景は一見「平和な日常」そのものだ。
でもこの土地に住んでいる人たちにとっての
「日常」はまだここにはないんだ。


オーケストラゆるーくはじまる。
最初は小心者が顔を出してなかなか演奏の輪に入れずにいたけど
もんじゅ君が踊ってるのを見て
もっと踊らせたい！と思い「ピュオーーーッ！」とリコーダーを
吹きはじめました。

あとは指揮に合わせつつも好きなようにピューピュー。
楽しいなー！演奏するって。
いつもとはまた違うんです、楽しさが。

イベント終了後、ちょっと一息入れて
友人と会うため仙台へ移動。

友人おすすめのお店で
牛タン食べつつ飲みつつあれやこれや話して、、
酔っぱらったなー。

地震当日の話もしました。
その時友人は休日だったのでひとりで家にいたようで。
いろんなものが落ちてきてひっくり返って。
さらっと話してたけど
怖い思いしただろうなぁ。

地震のことは一生忘れないと思うけど
自分たちが「忘れて生きて行く生き物」だってことを
自覚しておかないといけないかもしれない。
そんなことを話しました。

友人と別れてホテルに戻ったら
頭がぐわーんとなってすぐ寝てしまいました。

次の日は松島に行きました。
遊覧船に乗って島巡り。
かもめの大群に興奮！

仙台から仙石線という電車に乗って
松島海岸まで来たのですがまだこの電車は
一部の区間が不通になっています。
2015年に全線が復旧する予定だそうです。

1年半立っても、まだまだ。
「日常」は戻っていない。

神様のいたずらだとか
因果応報だとか
そんなことはあまり考えたくない。
個人的にそういうことに支配されたくないと思っている。
絶対否定なんてしないけど
うちらの時代はうちらのものだと、そういうふうに思う。
この震災もうちらのもの。
だからうちらで考えて日常を取り戻して
そうやっていくしかない。