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東京で活動するバンド、「しらべもの」のブログです。
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こんにちわ、こんばんわ、マスイです。

わたくし先日はじめて千葉駅に降りたち
これまたはじめて千葉モノレールへ乗り込みました。

行き先は『千葉市美術館』
『伊藤若冲 アナザーワールド』を観に行って参りました。

若冲と言えば、艶やかな色彩と超絶技巧の繊細な写実的絵画が
思い出されますが
今回は水墨画が多く展示されておりました。
しかしいやはや、こちらもまた素敵でございますなー。

鮮やかな着色画であっても、水墨画であっても
「これぞ若冲さんだなー」と思うその確固たる特長は
迷いのない、斬新な、大胆な構図にあるんだろうなぁと
改めて感じました。

今回は若冲に縁のある人の作品も展示されていて
若冲が影響を受けたであろう作品もあり
「確かに!」とふんふんと頷いてみたり。

そして、いくつもの水墨画の中、
すーっと、なんだか幻想のように佇む作品。
『鯨と象図屏風』。

わたしは息をのみ、立ちすくみ、そして顔が自然とにやけてきてしまった。

鯨は背中だけ水面から出ている。吹き出してる潮は天までのびるよう。
そして対局にいるのは
かわいさと不気味さが混ざり合う表情の白い象。
その体は本物の象とは違い、ふわふわと軽そうで柔らかそうだ。
くるるんと鼻の先を丸めて
足を畳み込み、まるで正座をしているよう。

果たして二匹はどんな話をしているんだろうか。
いや、会話というよりも共鳴だ。

そして私が一番会いたかった

『樹花鳥獣図屏風』

ああ、と、感嘆の声をあげてしまった。

私は死んでしまった後のことを考えるとソワソワしてしまうし
何か「うれしいこと」などがあっても
本気で「死んでもかまわない!」なんて思ったことはないけれど

でも、この屏風を見た時
死んで運良く天国に行けて、そこがもしこんな楽園ならば
死んでもかまわないと、そう思ってしまった。


理由は大したことではございませんが
この日私はほんの少ーし気分が落ち込みつつも、ちょっと疲れつつも
展覧会へ足を運んだ。

でもわたしは勝手に励ましをいただいた気になって
「油断はせずに、しかし、おおらかな気持ちで、
ですよね!若冲じーちゃん」

とさらに勝手にお言葉を拝受した感覚になりました。


一方的にありがとうございます!若冲じーちゃん!






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非公開
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音楽
自己紹介:
マスイ(gu&vo)、カセ(drums&key)のふたりで
2007年夏に結成。2008年10月、カセお勤め終了。お疲れさまでした。その後マスイひとりで活動。2009年1月、チャンプさんがベーシストとして加入。よろしくお願いいたします。

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